電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「SS エスエス」

小林義則監督、十川誠志脚本、東本昌平原作。WRC直前の事故で夢を断たれ、今は自動車修理工場で働くダイブツ(哀川翔)も工場は倒産寸前。ダイブツはボーナス代わりに社長にもらった幻のグループBラリーマシン、三菱スタリオン4WDで箱根レインボーラインタイムアタックへ向かう…。「アンフェア the movie」(id:zom-1:20070320#p1)の監督に「交渉人 真下正義」(id:zom-1:20050508#p1)の脚本家、ほとんどVシネの箔つけ劇場公開、これはどう考えてもパスと思っていたが時間が余ってついつい観てしまった。9巻分の原作コミックの物語と人物関係を上手く刈り込んでいるが、全体になんとも迫力が無い。走りにワクワク感が無くて物語が活きてこない。ほんと走っているだけ。各方面に気を使ってか、どんなコーナーでも反対車線にははみ出さないし、一瞬見えるメーターも40Km/hぐらいだし、飲んでいるのはウーロン茶なトコに苦笑してしまった。栗原=遠藤憲一はいいにしても、ギラ子=MEGUMI、ブンブク=榊英雄は安っぽい。中年オヤジたち夢を諦めるな、というメッセージはストレートでいいんだけど面白くなくちゃあなあ。

http://www.specialstage.net/