電子竹林:Blog

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「春よこい」

三枝健起監督。唐津市呼子町、漁師の尾崎修治(時任三郎)は妻・芳枝(工藤夕貴)、息子・ツヨシ(小清水一揮)、父親・一平(犬塚弘)の四人暮らし。秋祭りの日、修治は金貸しの野田を誤って殺し逃走。4年後、佐賀日報呼子支局の岡本利夫(西島秀俊)はツヨシを新聞記事にするが…。"指名手配の写真でしか父の顔を知らない"という設定は秀逸だと思うが、そこからこんな陳腐は話にしか発展出来ないとは。三枝健起という監督は「オリオン座からの招待状」(id:zom-1:20071114#p1)といい、面白い設定なのにノレない映画しか作れないなあ。逃亡者、逃亡者の家族、新聞記者、刑事、それぞれの深いものを持つはずの登場人物の心情が、ホントに薄っぺらにしか感じられない。ちなみに三枝健起NHKドラマ演出出身で、父もNHKディレクター、兄は作曲家の三枝成彰でこの映画の音楽担当。

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