「世界金融危機はなぜ起こったか-サブプライム問題から金融資本主義の崩壊へ」

小林正宏、大類雄司。ITバブルの崩壊と余剰マネー、信用不安、サブプライム問題、原油・食料高騰、ファニーメイ(米連邦住宅抵当公庫)やフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公庫)などと時系列に詳細に追ってデータで分析、解説しているので分かりやすい。米国住宅ローンの仕組みと問題、サブプライム、証券化商品、CDS、ファニーメイ、ゴールドマンサックス、シティ、メリルリンチなどの分析も面白い。ゴールドマンサックスのリスク管理の厳密なのが印象的。専門的で分からない部分もあるが、金融危機をまとめた本としては良書。

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