電子竹林:Blog

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「ホッタラケの島-遥と魔法の鏡」

佐藤信介監督。幼い頃に母親を亡くし、父親と二人暮らしの遥(声:綾瀬はるか)は高校一年生16歳。ある日、母親の形見の手鏡が見つかるように神社を訪れるが、そこでキツネのお面をかぶったテオを見つける。その後を追った遥は不思議な世界に飛び込んでしまう…。最初は思った通りに「不思議の国のアリス」的展開。ホッタラケの島の雑然とした色彩感覚はかなり素晴らしいと思う。CGとしては日本では高いレベルだけど世界レベルではまだまだ。背景は絵が多いし、細かい所はテクスチャだし、髪の毛は揺れないし…それでもミニスカートは派手に揺れるところが日本的。モーションキャプチャはまあまあだけど、手付けとの差が目立って不自然。物語は出だしは良かったけど中盤は中だるみ。遥、テオ、コットン、母親、父親、手鏡、男爵、ホッタラケの島などの、物語としての位置づけや関係性が曖昧なままに展開させているために、独りよがりなストーリ展開に感じる。プロダクションI.Gにしてはテイストがいつもと違う。そもそもどういう客層を狙っているのか分からないなあ。アニメオタク、CGオタクしか観ない感じがする。しかし、「フジテレビ開局50周年記念作品」って何本あるんだ???

http://www.hottarake.jp/index.html