電子竹林:Blog

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「17歳の肖像」- An Education -

ロネ・シェルフィグ監督。1961年のロンドン。オックスフォード大学だけを目標とする優等生の16歳のジェニー(キャリー・マリガン)はある時、大人の男性デイヴィット(ピーター・サースガード)と出会い、恋に落ちるが…。オープニングでリン・バーバーの回想録というのが分かるけど、それって何者というほど知識がなかった。オブザーバー誌の辛辣なジャーナリストらしい。グローバル化などとは無縁で黒人にもユダヤ人にも偏見丸出し、パリ文化への憧れの、1961年という微妙な時代感覚は面白い。主演のキャリー・マリガンの変身ぶりにもかなり観る所がある。それでも、物語には微妙な違和感がある。邦題よりは、原題の「An Education」の方が味気ないにしても、二重の深い意味があっていい。出番は少ないがスタップス先生役のオリヴィア・ウィリアムズの繊細で知的な演技が印象的だった。

http://www.17-sai.jp/