電子竹林:Blog

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「ブラック・スワン」- Black Swan -

ダーレン・アロノフスキー監督。ニューヨーク・シティ・バレエ団のニナ(ナタリー・ポートマン)は、過保護な元バレリーナの母(バーバラ・ハーシー)を持ち、完璧な踊りをするが優等生的で感情表現に乏しくプレッシャーに弱い。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板、新しい振り付けの「白鳥の湖」の公演を決定しニナをプリマに抜擢するが…。アロノフスキー監督は前作「レスラー」(id:zom-1:20090613#p2)が個人2009年ベスト1。その次回作の題材がバレエというのはちょっと驚きだったけど、これは面白かった。元々、二作は一つの企画であったというが、確かに肉体表現という意味では共通点が多い。全体にはサイコ・ホラー風、心理ドラマとしては単純ではあるが楽しめる。単純なテーマをしつこく繰り返す様に描いているが、そこがいい意味で昔の映画風で好き。ナタリー・ポートマンの主演女優賞も納得。トウシューズの手入れとか食事とかストレッチとか、バレリーナのディティールの部分も興味深かった。リリー役のミラ・キュニスは重要な役で印象的だけど意外に出番が少ない。ウィノナ・ライダーのボロボロさは凄かったな。

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