エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ監督脚本。頸髄損傷で首から下を動かす事が出来ないパリの富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、秘書のマガリ(オドレイ・フルーロ)と共に新しい介護人の面接を行っていた。失業保険受給のために不合格になるように面接を受けたドリス(オマール・シー)は意外にも仮採用になってしまう…。数々の受賞をしているので期待はあったが、確かに予想通りに面白い。ウィットが聞いたジョークは楽しいし、なんともハートウォーミングな感じは、これが実話ベースである事を考えて、さらに穏やかな気持ちになる。ただ、あまりに暗黒面も毒もないためか作り物臭い感じも漂う。途中、「ヴァージン・フライト」を連想していたのだけど、やはりこんなキレイ事ですませていいのかなあとも思う。
