電子竹林:Blog

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「ライク・サムワン・イン・ラブ」- Like Someone in Love -

アッバス・キアロスタミ監督脚本。デートクラブでバイトする大学生の明子(高梨臨)は、田舎から出て来た祖母やしつこい恋人のノリアキ(加瀬亮)を気にしながらも仕事に出かける。行った先は84歳の元大学教授タカシ(奥野匡)の家だったが…。まあ、これだけの話で上手く引っ張って話を作る職人技に関心した。なんでもない時間に広がる緊張感と緩和、それが作る物語がなんとも楽しい。出だしも終わりかたも、ハリウッド映画に慣れすぎた目には驚くほど新鮮。イランの監督がこれだけ日本的な脚本を書けるとも思えなかったけど、小津のファンという事を考えると確かに小津っぽい気はする。最初のシーンなんか、同じ小津の大ファンの侯孝賢/ホウ・シャオシェンを連想させる。

http://www.likesomeoneinlove.jp