電子竹林:Blog

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「はじまりのみち」

原恵一監督脚本。木下恵介(加瀬亮)の監督作品「陸軍」に不満を持った、戦意高揚映画を望む軍部の圧力により次回作の製作が中止となる。木下恵介は松竹に辞表を出し、脳溢血で倒れた母たま(田中裕子)を疎開させるために浜松から兄の敏三(ユースケ・サンタマリア)、便利屋(濱田岳)と共にリヤカーで山越えをする事になるが…。木下恵介生誕100年記念作品。基本的には感動的ないい映画なんだけど、ホントに山越えの単純な一つのエピソードだけでこじんまりとしている。

正味一時間ぐらいで、あとは木下恵介作品の映像で埋めた感じ。これなら短編にして木下恵介作品との二本立てにした方がマシだったんじゃないかなあ。実写初の原恵一に任せた意図もよく分からない。悪くはないけど、もっと頑張って欲しかったな。俳優はみんないい感じだった。

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