リュ・スンワン監督脚本、チョン・ドゥホン武術監督。ベルリン、韓国国家情報院エージェントのチョン・ジンス(ハン・ソッキュ)は、アラブ系組織と北朝鮮諜報員ビョ・ジョンソン(ハ・ジョンウ)との取引きを監視していたがジョンソンを取り逃がす。ジョンソンは大使館通訳の妻ジョンヒ(チョン・ジヒョン)の二重スパイ疑惑を知り、そして北朝鮮からは人民軍中将の息子でありジョンソンの後輩、保安観察員トン・ミョンス(リュ・スンボム)がやってくる…。「シュリ」を彷彿とさせるスパイアクション、ベルリンを舞台に東洋人中心の話というのがヘンな感じもするがCIA、アラブ、モサドまで絡んだ複雑な戦いは見応えある。中心が北朝鮮側で、北朝鮮の内部事情が物語に深く絡んでくるのが、フィクションながらリアル感があって面白い。微妙な政治情勢の中でこういう映画が作れるのは大したもんかもしれない。
