電子竹林:Blog

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「風立ちぬ」

宮崎駿監督脚本原作。子供の頃から飛行機の設計技師を目指していた堀越二郎(声:庵野秀明)は、大学に戻る途中の汽車で少女・里見菜穂子(声:瀧本美織)と出会う。その時、起きた大地震から奈緒子を助けるが…。零戦の設計主任でYS-11の設計にも参加した堀越二郎(1903-1982)の物語に、堀辰雄(1904-1953)の「風立ちぬ」と「菜穂子」を足したような作品。「風立ちぬ」のタイトルになっているポール・ヴァレリーの詩"風立ちぬ、いざ生きめやも"の風と、同時代の堀越二郎とを結びつける、その発想は面白くて期待はあったのだけど、どこが完全に混ざり合わずに異物感を感じる。飛行機の話は技術屋なら共感出来るだろう、でも客を選びそう。恋愛部分はちょっと違和感がある(宮崎駿は苦手そう)。編集も特に後半は未完成な感じするし、雑な絵も混ざっている。作成スケジュールに無理があるんじゃないだろうか、ジブリは昔からだけど。そして何故か喫煙シーン、キスシーンが多い。

http://kazetachinu.jp/