電子竹林:Blog

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「黒部の太陽 ノーカット版」

熊井啓監督、木本正次原作。1956年、関西電力黒部川上流の黒部第四ダムの着工を開始、北川(三船敏郎)を建設事務所次長とし岩岡組・岩岡源三(辰巳柳太郎)たちがトンネル工事を開始する。源三に反発し設計技師になっていた息子の岩岡剛(石原裕次郎)はやがて現場に参加することになるが、破砕帯にぶつかり工事は難航する…。1968年の作品、ビデオ化もされてないので子供の時観て以来かもしれない。当時はハッピーエンドな印象だったけど、今観ると熊井啓のネガティブな表現も冴えている。大型の機材しかない時代によく撮ったな思う映像や移動撮影も多い。それ以上に製作には映画会社の五社協定が壁だったみたいだけど。後に扇沢から黒部ダムに行ったが、トンネルが観光にしか役に立ってないことを実感して重い気分になった。171人の犠牲者、電力会社ってのは変わってないな。