電子竹林:Blog

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「きっと、うまくいく」- 3 idiots -

ラージクマール・ヒラーニ監督脚本。エリートの理系大学ICEに入学した型破りな才人ランチョー(アーミル・カーン)、家庭は貧乏で神頼みのラージュ(シャルマン・ジョシ)動物写真家を目指しながら親の期待で入学したファラン(マドハヴァン)はすぐに仲良くなる。ある時、潜り込んだ結婚式で美女のピア(カリーナー・カプール)と出会うが…。170分を飽きさせないのはさすがにボリウッド映画、勧善懲悪、踊りと恋と友情と分かりやすい内容。ボリウッドが好きな貴種流離譚をひとヒネリしているのが面白かった。ランチョーの謎は前半でもかなり伏線があるが、後半で完全にランチョーの正体を探る旅にすり替わっていくギアチェンジのやり方が巧み。あと自殺、貧困、格差、学歴などなどインドの社会問題として盛り込んだ所は上手いんだけど、ちょっと上っ面すぎて中途半端かな。自殺問題は特にそう感じて、学長のポジションがちょっと不明確になった気がする。