ニール・ブロムカンプ監督脚本。21世紀後半の環境汚染により、富裕層はスペースコロニー"エリジウム"に移り快適に暮らし、地球上では貧困層が搾取され苦しんでいた。2154年のロサンゼルス、元自動車泥棒だが今はアーマダイン社で真面目に働くマックス(マット・デイモン)は幼なじみのフレイ(アリス・ブラガ)に病院で偶然に再会したその日、工場の事故であと5日の命となってしまう。マックスはイリジウムに潜入するためアーマダイン社CEOのカーライルを襲う。カーライルを使い謀略を図っていたエリジウム高官デラコート(ジョディ・フォスター)は地球上のエージェント・クルーガー(シャールト・コプリー)にマックスを追わせるが…「第9地区」(id:zom-1:20100413#p1)の監督、前作と同じでエンターテイメントなSFと見せかけて、格差社会、環境汚染、過酷な労働環境、弾圧、保険制度と中身はかなりの社会派。最初からスピーディーな展開で中身も詰まっていて、最後には余韻が残るいいエンディグなのも前作と同じ。ハリウッド的じゃないし、なによりオリジナルなストーリを作ってくれる人は貴重だ。好きな映画。クルーガー役のシャールト・コプリーは「第9地区」の主演、かなり違うイメージ。
