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「鑑定士と顔のない依頼人」- La migliore offerta/The Best Offer -

ジュゼッペ・トルナトーレ監督脚本。ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は著名な美術鑑定士であるが、一方オークションでビリー(ドナルド・サザーランド)と組み不当に落札した美人画を収集していた。ある時、決して顔を見せない奇妙な依頼人のクレア(シルヴィア・フークス)の依頼で資産家の遺品の査定依頼を受け、その地下室で奇妙な機械部品を見つけ興味を持つが…。「ニュー・シネマパラダイス」の監督でややミステリー仕立てだが、その部分は比較的単純かな。老人の恋物語と様々な謎が交錯した展開がわくわくさせてくれる。多彩な顔を見せるジェフリー・ラッシュの演技がいい。美術品の鑑定やその世界の裏側、オートマタ(自動人形)の謎解きなどのティティールもかなり楽しい。クレジットに名画の名前がずらっと並ぶのが壮観。

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