電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「喰女-クイメ」

三池崇史監督、山岸きくみ原作脚本「誰にもあげない」。舞台「真四谷怪談」のお岩は看板女優である後藤美雪(柴咲コウ)、伊右衛門役は美雪の恋人の長谷川浩介(市川海老蔵)。浮気性の浩介は梅役の奈莉虬(中西美帆)や美雪の付き人の倉田加代子(マイコ)にまで手を出すが…。原作未読。全体には舞台と現実を上手く重ね合わせて、怪談だけに留まらない人間の恐ろしさを出している。そこは「四谷怪談」の本質に上手く迫っている。市川海老蔵もほとんどは舞台上の演技で、あの映画に向かないオーバーアクションを上手く消している。全体に海老蔵自身が企画で、いいとこだけ取っててなんかイヤな感じはするが。血だらけなの嫌いじゃなければ映画自体は悪くない。

http://www.kuime.jp/