電子竹林:Blog

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「マップ・トゥ・ザ・スターズ」-Maps to the Stars-

デヴィッド・クローネンバーグ監督、ブルース・ワグナー脚本原案。LAにやってきた火傷の痕の残る少女アガサ(ミア・ワシコウスカ)は脚本家志願のジェローム(ロバート・パティンソン)のリムジンでスター子役のベンジー・ワイスの家の跡を訪ねる。一方、ベンジーの父親ワイス博士は女優ハヴァナ(ジュリアン・ムーア)のセラピストだが、ハヴァナは母親クラリスが出演した映画「Stolen Waters」への出演を願っていた。やがてアガサはハヴァナの個人秘書となるが…。脚本家志望のリムジン運転手だったブルース・ワグナーが経験から書いた話だけあって、ハリウッドにうごめく人間たちのドロドロした欲望を感じられる。異常にリアルさがある。人気子役、薬物依存などなどとスキャンダラスな部分の描き方が容赦なくていいし、それを演じる役者たちも自然でいい。「コズモポリタス」(id:zom-1:20130421#p1)からまた違う面を見せてくれるが、不気味さを保ちながらドラマとしての完成度もあっていい感じ。でも色々受賞している割には公開はマイナーかも。クローネンバーグは米国内が舞台の映画多いのに、これが米国内での初めての撮影だというのは驚いた。

http://mapstothestars.jp