電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「さいはてにて-やさしい香りと待ちながら」

チアン・ショウチョン/姜秀瓊監督、柿木奈子脚本。石川県能登半島珠洲市、子供の頃に別れた父が海難事故で行方不明になり8年、吉田岬(永作博美)は父の遺産の船小屋でヨダカ珈琲を始める。向かいの民宿ではシングルマザーの絵里子(佐々木希)が小学生の有沙(桜田ひより)、翔太と暮らしていたが…。台湾人の初監督作品、なぜか日本が舞台。ホウ・シャオシェン/侯孝賢の弟子で似た雰囲気のところも多い。コーヒーも使っているし、彼の「珈琲時光」(id:zom-1:20040918#p1)をちょっと意識しているかな。全体にドラマの作り方が緻密で、日本人よりも日本という舞台の使い方が上手いし、社会性も高い。今後も期待できる監督。監督本人が「クーリンチェ少年殺人事件」に出演しているというのは驚き。

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