リドリー・スコット監督、ドリュー・ゴダード脚本、アンディ・ウィアー原作「火星の人」。火星有人探査アレス3のクルーは嵐に巻き込まれ火星から退避する事になるがマーク・ワトニー（マット・デイモン)は事故に遭う。リーダーのルイス(ジェシカ・チャステイン)たちはワトニーを残し火星を立つが、生き残ったワトニーは残されたわずかな資源で救出を待つ事を決意する…。科学心、ハードSF心をくすぐられる全編にワクワクする。この創意工夫の数々、これだけでサイエンス本を数冊書けそうな気がする。エンタメとしても完成度高いし、米国人らしいポジティブで前向きなワトニーの行動力も素晴らしく、万人にも受ける映画になっていると思う。原作を読み始めたがこれもかなり面白い(これが処女作でWeb公開の小説というのは驚き)。映画は原作に忠実に描いているが、細かいところは省きながらも上手くまとめて盛り上げていると思う。唯一残念なのはこの邦題だろうな、「火星の人」でいいじゃん。
