電子竹林:Blog

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「湯を沸かすほどの熱い愛」

中野量太監督脚本。双葉(宮沢りえ)と安澄(杉咲花)は今は二人暮らし、主人の一浩(オダギリジョー)が家を出てから銭湯・幸の湯も閉店中。パート先で倒れた双葉は末期癌を宣告され、生きているうちに家族のために時間を使おうとするが…。中野量太の実質的デビューだと思うけど、このオリジナル脚本なかなか凄い。末期癌だとお涙モノに走りがちだが、それを超えて生きるという事を強く伝えている。家族版「生きる」みたいな映画か。エンディングは想像を超えた強烈な印象を残す。これをやりたかったのかあとショックを受けた。「ボクの妻と結婚してください」も余命を家族にどう使うかという話だけど、この物語のメッセージ性は納得できるし、遥かに強い。

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