電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」-妖猫伝 Legend of the Demon Cat-

チェン・カイコー監督、夢枕獏原作「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」。遣唐使として唐へ渡っていた空海(染谷将太)は、役人・陳雲樵(チン・ハオ)とその妻・春琴(キティ・チャン)の周辺で起こる怪奇な事件が黒猫に関係しているのではないかと疑い、白楽天(ホアン・シュアン)と共に謎を追う。そして、30年前の、玄宗皇帝(チャン・ルーイー)と寵愛していた楊貴妃(チャン・ロンロン)が鍵を握ると考えるが…。原作未読、これって歴史ミステリーとして物語はすごくよく出来ているなあ。30年を超えた時間を軽々と超えて物語を展開させるのが上手い。その複雑な物語を描くチェン・カイコーは結構適当。勢いだけで展開し、CGに頼っって時々冴えた演出は見せるけど、ちょっとテンポが悪い手抜き感がある。色彩とかいいのだけどなあ。1999年「始皇帝暗殺」(id:zom-1:19981101#p10)と似た感じだな。安倍仲麻呂(阿部寛)は意外に出番が少ない。安禄山(ワン・デイ)の反乱など詳しく知らなかったけど、歴史としては興味深い。

http://ku-kai-movie.jp/