電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ジュディ 虹の彼方に」-Judy-

ルパート・グールド監督。「オズの魔法使い」で知られるミュージカル女優ジュディ・ガーランド(レニー・ゼルウィガー)も、借金が膨らみ、娘ローナと息子を連れ定住せずに巡業ショーの暮らし。1968年、ジュディは子供と離れ、デルフォント(マイケル・ガンボン)のロンドン公演に再起を賭け、ロザリン(ジェシー・バックリー)がアシスタントにつくが…。全体に暗いトーン、ボロボロなジュディの姿のゼルウィガーが凄い。少女時代を演じるダーシー・ショウが可愛くて(当時の本物より?)、その比較が強烈で残酷。ゼルウィガーは老けメイクな感じだけど、実際は享年47歳でゼルウィガーよりは若い役。この後すぐに死去していてその姿は老婆のようだったと言うから、まあボロボロさも納得。かなり痩せて、命削った役作りな印象。BBC制作で、全体にハリウッドには辛口な感じ。アンフェタミン、ダイエット、自殺未遂、なんと言ってもMGMルイス・メイヤーの嫌らしい感じが怖い。LGBTのレインボーフラグが「オズの魔法使い」から来ているのは皮肉のようだ。ただ「Over the Rainbow」だけは感動的で、その使い方がいいし、ほっと出来る瞬間だった。

https://gaga.ne.jp/judy/