木村ひさし監督、知念実希人原作。恋人を事故で亡くしたばかりの医師・速水(坂口健太郎)は、代理で当直医のバイトをする事となる。が、ピエロの仮面をしたコンビニ強盗犯が侵入。清水、怪我人の瞳(永野芽郁)、看護師の佐々木(内田理央)と東野(江口のりこ)、そして院長の田所(高嶋政伸)たちが監禁されるが…。原作未読。ミステリー的にはまあまあな気もするが、ちょっと無理があるかなあ。映画的には、種明かしもちょっと冗長な感じ。主人公も犯人も心情的にはちょっと納得できないトコがある。事故の原因も雑すぎ。病院の裏側とか、社会性もちょっとはあるとは思うがちょっと上っ面。何か裏があるアヤシイ病院、ピエロの仮面の犯人って設定は予告編からはもっと面白くなりそうな感じのだけどなあ。医療ミステリーとしては原作の力が弱かったか。木村ひさし監督は「屍人荘の殺人」に続いてのミステリー。今回は「TRICK」のギャグみたいな軽さはゼロなのだが、軽い方が合ってのいるかも。
