電子竹林:Blog

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「MINAMATA ミナマタ」-Minamata-

アンドリュー・レビタス監督。1971年、ニューヨーク、かつての沖縄戦などで有名な写真家ユージン・スミスは酒びたりの日々だったが、ある日、富士フィルムのインタビューでやってきた通訳のアイリーン(美波)から水俣病のことを知る。ユージンは、ボブ(ビル・ナイ)のライフ誌の仕事として水俣へ向かい、マツムラタツオ(浅野忠信)、マツムラ・マサコ(岩瀬晶子)、キヨシ(加瀬亮)と出会う。そして、チッソ工場の社長ノジマ・ジュンイチ(國村隼)と会うことになるが…。中学時代の好きな写真家がブレッソン、キャパ、大道、土門、ときて五番目がユージン・スミスだったので、感慨深い映画ではある。ミノルタのカメラも現像シーンも懐かしい。当時の知識とちょっと違う展開だけど、まあ映画にするにはしょうがない部分もあるだろう。やはり「入浴する智子と母」がクライマックスにくるんだなあ。そこへの盛り上げは見事で感動的だった。水俣市が後援拒否したそうだが、公害病という言葉も、なんか遠く感じる今だからこそ意味がある映画じゃないのかな。ところで、アイリーンが最初に連れてきたギイチって誰だ?? 思い当たる人がいないが。