電子竹林:Blog

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「ウエスト・サイド・ストーリー」-West Side Story-

スティーブン・スピルバーグ監督。1950年代NY、マンハッタンのウエスト・サイドでは、ポーランド系移民ジェッツと、プエルトリコ系移民のシャークスが対立していた。ジェッツの元リーダーのトニー(アンセル・エルゴート)は、刑務所から戻ったばかりでバレンティーナ(リタ・モレノ)の店で働いていた。ダンスパーティで、トニーはマリア(レイチェル・ゼグラー)と出会い恋に落ちるが、マリアはシャークスのリーダー、ベルナルド(デビッド・アルバレス)の妹だった…。1961年「ウェスト・サイド物語」のリメイク。撮影技術の進歩でダンスシーンの迫力はかなりある。ダンスの美しさはスカートの揺れひとつまで計算されているよう。特にアニータ(アリアナ・デボーズ)のダンスはキレがいいし素晴らしい。しかし、リメイクの意味はほとんど感じられないなあ。スティーブン・スピルバーグもなんでそんな歳になってミュージカルを撮る気になったんだろう。時代もオリジナルそのままだし、ノスタルジーでしかないなあ。元になっている「ロミオとジュリエット」の14世紀の対立、分断という構図を1950年代にしたのが「ウエスト・サイド物語」であって、今の時代だったら素材として撮るべきものがあるだろうに。

https://www.20thcenturystudios.jp/movie/westsidestory.html