電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「シャイロックの子供たち」

本木克英監督、池井戸潤原作。東京第一銀行長原支店、お客様係の西木課長代理(阿部サダヲ)、北川愛理(上戸彩)たちは出世コースを外れた九条支店長(柳葉敏郎)、パワハラな古川副支店長(杉本哲太)の元で働いていた。滝野課長代理(佐藤隆太)は石本(橋爪功)の十億円融資案件を得るが、それはやがて百万円の現金紛失事件へと発展していく…。連作短編の原作はちょうど一月ぐらい前に読んだ。映画は人物や配置、色々のエピソードは使っているが基本は別の物語という印象。十億円融資をメインにして、それを百万円紛失事件へと繋げているのは、まあいい。しかし、西木課長代理と北川愛理たちで謎解きをして、最後は痛快に終わらせるためなのか、ちょっと驚きな展開にさせてしまう。まあ映画的にはこうしたかったのだろうけど、無茶だな。コンゲームな映画になってしまっている。預金が仕入れ、現金は在庫、融資がその販売、という仕組みを銀行員の友人からかつて教わったが、そういう銀行の面白さはちょっと感じる。

https://movies.shochiku.co.jp/shylock-movie/