電子竹林:Blog

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「笑いのカイブツ」

滝本憲吾監督、ツチヤタカユキ原作。大阪、16歳のツチヤ(岡山天音)はおかん(片岡礼子)と住みながら、テレビの大喜利番組でレジェンドになるためにネタを考え続けていた。6年後、ツチヤはお笑い劇場の作家見習となるが、非常識な行動が続き失敗。ラジオのハガキ職人としてネタを投稿し、ベーコンズの西寺(仲野太賀)に誘われ上京することになるが…。笑いに取り憑かれ、5秒に一回ネタを作るという、凄まじい生活。これがなかなか面白い。演じる岡山天音のボサっとしながらも、迫力がある演技はいい。とはいえ、原作は本人の私小説で、これがリアルと知っていると、どこか笑えない自分がいる。100%フィクションだったら楽しめるんだけどな。脇役のミカコ(松本穂香)、ピンク(菅田将暉)はキャラ的にはいいんだけど、物語をドライブする役でもなく浮いている気もする。まあ、全体には展開も演出もいいし、滝本憲吾監督、長編商業映画デビュー作としては立派かもしれない。

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