電子竹林:Blog

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「オッペンハイマー」-Oppenheimer-

クリストファー・ノーラン監督。第2次世界大戦中、理論物理学者のJ・ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)は、米政府による核開発マンハッタン計画の原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。オッペンハイマーは妻キャサリン(エミリー・ブラン)と共に、陸軍将校グローヴス(マット・デイモン)が進めるニューメキシコ州ロスアラモスの研究所に移り、アーネスト・ローレンス(ジョシュ・ハートネット)たちと核爆弾の開発を進めるが、やがて海軍将校ルイス・ストローズ(ロバート・ダウニー・Jr.)と対立していく…。カイ・バード+マーティン・J・シャーウィンによるノンフィクション「『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」が下敷き、未読。日本人の感情としてはひっかかる部分はあるが、葛藤と対立もうまく描けた伝記映画ではある。レッドパージや、大戦から冷戦の流れ、水爆開発などの背景の知識は必要か。他のクリストファー・ノーラン作品とは違う、理解するための難しさを持っているかもしれない。本作をノーランのベストという意見もあるが、ノーランの中では平凡な気がするが、どうだろうか。自分のマンハッタン計画の知識ではW.ボーデンが最も悪人な印象だったが、もっと複雑だなあ。オッペンハイマーとの対立はグローヴスが中心だった。ちょっと出てくる、ゲーテル、アインシュタインファインマンとか嬉しい。

https://www.oppenheimermovie.jp/