電子竹林:Blog

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「TENET テネット」-TENET-

クリストファー・ノーラン監督。ウクライナキエフのオペラハウスでテロが発生、CIAの男(ジョン・デビッド・ワシントン)は特殊部隊に混ざり任務を遂行しようとするが、ロシア人たちに捕獲される。男は助かるが、TENETのフェイ(マーティン・ドノヴァン)、科学者バーバラ(クレマンス・ポエジー)から第三次世界大戦を阻止する使命を聞き、そして”逆行する弾丸”を見せられる。男はニール(ロバート・パティンソン)と協力し、ロシアの武器商人セイター(ケネス・ブラナー)の妻で絵画鑑定士キャット(エリザベス・デビッキ)に近づくが…。最初のシーンから緊張感あってかなり面白い。時間逆転という壮大なホラっぽいアイデアを真面目にストーリを仕上げて、かなり巧みに映像化しているのが見事というしかない。実写にこだわった映像もいい。複雑な構成の物語は「インセプション」みたいな印象を受けるが、真面目な物理学をフィクションに落とし込む方法は「インターステラー」みたいかな。今回もキップ・ソーンが科学考証している(ノーベル賞より映画の科学考証の方が有名になっているんではないか、この人)。ハードSFではなく、エンタメに向けて緩く物語を作っているバランス感覚が巧み。時間軸とか、色々と気になるとこはあるけど、そこはエンタメ的に緩いところだな。ニールの正体とか、想像させる余地の作り方もいい。

http://wwws.warnerbros.co.jp/tenetmovie/