山田敏久監督。1943年ラバウル、幸運艦、不沈艦と称された駆逐艦・雪風に新艦長の寺澤一利(竹野内豊)が着任する。部下は先任伍長・早瀬(玉木宏)、ミッドウェイで雪風に命を救われた二等水平・井上(奥平大兼)たち。1944年、戦況は悪化しサイパン島も陥落。1945年、第二艦隊司令官・伊藤整一中将(中井貴一)は連合艦隊最後の作戦によって、戦艦大和を沖縄に向かわせ、雪風もそれに従うが…。派手な戦闘場面に頼らずに、じっくりと戦史を描いているところは好感がもてる。大戦末期の作戦の無茶さが怖いのは、意図的な作りだと思う。特に大和は悲壮感漂っている。全体には地味な印象。玉木宏の先任伍長のキャラがいい(それだけに可哀想で....)。ちなみに雪風と言えば、戦闘妖精の世代。