電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1987-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「恋はいつもアマンドピンク」

55点。原作のマンガの面白さは、まったく生かされていなかった。有名な原作の映画化は失敗するものが多いが、本来の面白さが生かせず、映画化による悪い面ばかりがでた、典型的失敗例ではないか?

「山田村ワルツ」

52点。2本立の、B級的面白さともいえる映画。そこそこに面白いが、1本立てのパワーはない。村おこしという題材はちょっと面白い。しかし見方によっては、とんでもない女性蔑視とも思えるが、いかがなもんだろうか?

「皇家戦士」

62点。単純なアクションものとも思え、ストーリも単純であったが、主演の女性の華麗で過激なカンフー・アクションに拍手を送りたい。

「スケバン刑事」

23点。時間の無駄だった。TVでやっていればいいものの、映画化する理由はなんなのだろうか?

「花園の迷宮」

75点。推理モノとしては不合格であろうが、その不可思議な世界にひきこまれてしまったのは、映像の技であったのだろうか?内田ユウヤは相変わらず、アクの強い役であった。江戸川乱歩の世界をうまく消化し、発展させている作品だと思う。

「ビーバップハイスクール 高校与太郎狂走曲(?)」

45点。シリーズとしても、ややポテンシャルの下がってきた時期のようだ。最初の頃に比べて、まったく物足りない話となってきた。シリーズものの限界にきている。

「危険な情事」

78点。結構、スピード感のあるサスペンスを一気に見せてくれる。不倫の恐怖とでもいうべき題材により、観客をいかに動員したかが理解できる。ただしこの映画のヒット自体は一つの社会現象であって、映画自体の力ではないのではないか、とも思う。

「ロボコップ」

65点。ちょっと能天気ながら、娯楽作品としては楽しめる。細かいパロディーなども面白かった。ただ、マフィーの自我というところの、突っ込みは、まったく物足りないので、単なる娯楽作品に終っているのは残念でしかたない。

「帝都物語」

51点。原作に対する思い入れが結構あったので、あまりにひどい映画化にがっくりきた。おのおののシーンでは、面白いところはあるのに、一本の流れとなるストーリはまるでない。ギーガの作ったキャラクタも、西洋的で感心できなかった。

「ラスト・エンペラー」

79点。歴史的意義のある映画として、やはり観る価値はかなりある。バックに随所にでてくる中国美術、建築物も見逃せない。火龍とあわせて、もう一度観ると、あらたな価値が生まれるかもしれない。また、日本公開直前のカットさわぎが、絶大な宣伝効果を生み…

「プレデター」

53点。あくまでも娯楽映画。真剣に考えるとおかしいところはいっぱい有る。深く考えずに、娯楽として割り切ってみる映画だろう。結局は戦闘モノだが、宇宙人にすりかえたことにより、反発をかわなくなったのはうまい作戦。インディアンが存在感があってよか…

「エンゼルハート」

82点。この恐怖感というのが、実に心理的、内面的なものであったので、理解できなかった観客も多かったようである。人間の実在にせまった恐怖が恐かった。デニーロはちょっと浮いていたようである。ミッキー・ロークでは相手に不足だったのか?

「ゴルフ夜明け前」

63点。そこそこの面白さで、拾い物の作品。不発のギャクも多かったが、作品の着想の面白さに引かれた。桂三枝をはじめ、吉本の面々の好演も光っていた。幕末の人物像は、まだまだ面白く出来ただろうという不満が残るところもある。

「さよならの女たち」

65点。斉藤由貴は、ホントにいい女優になってきたと思う。地だと思うが、いかにも現代の女の子という雰囲気はうまい。変に演技をしないほうが、ずっといい女優になれると思うのだが。

「ZOO」

73点。万人にはお勧めできないが、映像的には観るべきところが随所にある。監督の偏執狂的趣味が、スクリーンからひしひしと伝わってくる。ひとりよがりというところ、ぎりぎりの個人の趣味を押し進めた映像美は、賞賛しなければいけないだろう。

「トラブル・イン・マインド」

82点。ゆったりとしているようで、過激なストーリ展開。時代も、国も特定できない不思議な世界。2度、3度と観ることを躊躇させない映画に仕上がっている。

「ニューヨーク東八番街の奇跡」

72点。スピルバーグお得意のキャラクターものかと思いきや、さにあらず。アパートの住民がうまく描けていて楽しめた。キャラクターにたよらなかったのが成功だと思う。巨匠の名におくせず、小作品にまとめあげた裁量に拍手をおくる。

「スーパーマン4」

30点。最初に映画化されたスーパーマンから、若干の不安はあったものの、このシリーズはどんどんひどくなる一方。4に至って、大人も子供も楽しめない話に成り下がった。今後にまったく希望のないシリーズものである。