電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1989-01-01から1年間の記事一覧

「バベットの晩餐会」

72点。おいしい映画というのは初めてだったような気がする。ただ、グルメっぽいところに目が行きすぎると、背景のすばらしいストーリが希薄な印象になってしまうのが難しいところ。ホントにおなかがすいた。

「ワールド・アパート」

77点。無垢な少女がアパルトヘイトを経験的に知っていく過程を、彼女同様に無知な観客が体験していくという趣向が印象的だった。社会的にかなりインパクトがある、もっと観て欲しい映画。

「ザ・デッド」

73点。よかった。しかし、すばらしいという噂を聞いていたので、最後の告白は、“あれ、これだけ?”という印象が残った。予備知識がマイナスに働いてしまったので、残念。色調がとっても奇麗だった。

「断崖」

68点。たいして面白くなかった。ヒッチ的なサスペンス感覚があんまり感じられない作品だった。

「スミス夫妻」

77点。ヒッチ唯一のラブコメディ。「ヒッチコック映画術」を読むと本人もあまり評価してないようだが、かなり面白かった。もっと公開されてほしいし、評価されていい映画だと思う。

「レッド・スコルピオン」

55点。はてしなくつまらなかった。ブッシュマンあたりが、ちょっと面白くなりそうな気がしたけど、駄目だった。アクションは派手なだけでいいのか?「ランボー2/3」も嫌いだけど、まだ暇つぶしになる。これは嫌いな上につまらない。苦痛と言ってもいい。

「ジュリエット・ゲーム」

73点。観ているときは、かなりのめりこんで笑ってしまったが、時間がたってみるとあんまりいい印象がない。x上尚史は舞台でできない部分を思いっきりやっていると思う。そういう部分はなかなかいい。ただ、これを純愛ものと言って売るのは、ちょっと違うよ…

「とっておきバージン・ラブ」

50点。とてつもなく退屈だった。恋愛ものとしても不完全だし、これをグラフティ物というのはなさけない。登場人物にも魅力がなかった。ファッション、ライフスタイル、音楽すべてに魅力がない。これは日本の若者文化がつまらないせいか、映画が悪いのか判ら…

「キスより簡単」

58点。退屈だった。原作の方がずっと面白い。主人公に魅力がまったくない。可愛くない。映画にするのだったら、もっと考えた脚本が必要だと思う。ときどき、シュールで印象的なカットがあった。

「U2」

68点。音、構成、臨場感はすべてよい。かなりレベルの高いライブ映画だった。ただ、U2の音楽が特に好きだという訳ではないので、音楽的には興味がもてなかった。アイルランド関係の話のほうが印象に残っている。

「男はつらいよ」

68点。私にとっては、特に面白い訳ではなかったが、まわりの観客に受けがとてもよかった。観客の心をこれだけ掴んでいる寅さんは、やはりギネスに載るだけある。

「釣バカ日誌」

62点。つまらなくはなかった。原作の雰囲気はよくでているし、原作そのままでなく、うまく映画向けに練り直されていた。西田敏行は、ハマちゃん役にぴったりだったと思う。

「ブロブ」

77点。B級っぽくはあるが、この手のモンスターものの原点としての面白さにあふれていた。ひろいものの作品だった。正統的な伏線の引き方も、とっても好みだった。これはリメイクだけど、もとになった作品は子供の頃に観て、面白かったと漠然と覚えている。

「イマジン」

70点。確かにいい映画ではあるが、制作者がレノンを神格化しすぎているのがちょっと気になった。しかし、この映画のよさはそこにあるのかもしれない。ビートルズの知らない一面のための資料的価値はあったと思う。

「スウィートホーム」

52点。黒沢清監督脚本。期待をまったく裏切られた。出だしはちょっとはよかったけど、これほど恐くもなんともなかった恐怖映画は初めて。ノッコがでてるのだけが(個人的に)救いだった。宮本信子とノッコの関係の使い方がなってない。山城新吾の存在はまっ…