電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1990-01-01から1日間の記事一覧

「ネイビー・シールズ」

55点。ネイビー・シールズと言えば、「アビス」に出てきた特殊部隊。それだけの興味で観たがつまらなかった。中東まで出かけて行って、テロリストと戦争してくる、アメリカの正義はホントに一面的だという印象しか残らない。

「冬冬の夏休み」

81点。すばらしくよかった。侯孝賢の映画は、いつも子供時代の風景に重なるが、この映画は特にそれが強く、一つ一つのエピソードが身近に感じられた。街の風景、家の中の様子、家族、それぞれが印象的ですばらしい。

「ドン・サバティーニ」

70点。マーロン・ブランド演じるコルレオーネのパロディも、それほどコメディとしての効果はない。ラストも全然、どんでんがえしになっていないし、つまらない。

「ドライビング・ミス・デイジー」

67点。そこそこに感動はできるのだけど、うまく出来てない。特に事件が起こらないから退屈なのではなく、単に心を動かされる要素がないから。アカデミー4部門受賞だが、アカデミー受けする作りなのか?

「ドゥ・ザ・ライト・シング」

69点。スパイク・リーの主張する人種問題も、ここまで過激な表現をしなければならないのか、という印象を受ける。ラストはやっぱり納得できない。これは、単に私の認識が甘いのか判らない。映像、音楽はとてもよかった。

「トータル・リコール」

76点。ディック独特の世界、現実と虚構の交ざりあう不明確な境界、それをうまく娯楽映画に取り入れている所が評価できる。テンポやアクションもよい。シュワルツネガーは原作のイメージとは随分と違うが、うまく役にはまっていた。

「天使行動2」

72点。これほど女性がアクションで酷使されているのは観たことない。凄い迫力に圧倒された。手抜きのストーリを忘れてしまうほど、アクションは派手。

「天国は待ってくれる」

72点。良質なコメディとは言えるけど、現代ではちょっとテンポが遅いか?古き良き映画という印象を受けてしまう。ルビッチの「生きるべきは死ぬべきか」は、いま見てもとても新鮮なのだけど。

「テラコッタ・ウォリア」

78点。映画祭で観たので、非常に盛り上がった。ムリヤリな展開も不思議と納得してしまうパワーがある。派手なアクションやギャクの背景にある純真な恋愛映画の部分も、もちろんすばらしい。

「敵、ある愛の物語」

70点。戦後の混乱の中、三重婚をしてしまう主人公の情けなさが、どうも納得できなかった。主演の3女優はそれぞれ個性的で面白かったけど。

「ディック・トレイシー」

56点。アメリカン・コミックスの色を真似たかどうだか知らないが、とにかくつまらなかった。退屈だった。正義の味方に魅力がない、悪役も平凡、おまけに子役で泣かせようという魂胆がみえみえで、いやになる。

「デイズ・オブ・サンダー」

70点。トム・クルーズを派手なストック・カーレースのドライバーに仕立て上げ、ラブ・ストーリをくわえて、粋なBGMを振りまく。これでヒット作が一丁上がりのはずだが…、面白くなかった。恋愛物語としても、カー・レース映画としても中途半端でつまらない…

「つながれたヒバリ」

77点。スクラップ再処理工場の人々の生活はユーモラスであるが、同時にその裏に隠された社会主義態勢の批判は辛辣である。チェコでの20年上映禁止は、逆に監督の目の確かさを証明している。こういう隠れた名画をどんどん公開して欲しいものだ。

「天と地と」

68点。金がかかっている、人も使っている。それは判るが、肝心の上杉謙信と武田信玄の人間ドラマがまるっきり描き切れてないので、面白くならない。確かに、合戦シーンは迫力があっていいのだけど、それだけに残念。

「稲村ジェーン」

50点。プロモーション・ビデオだと言われれば納得するけど、これは映画じゃない。サーフィンを扱っていながら、サーフィンを描く事から逃げている事が最悪。これでは、面白いものが作れる訳はない。特に、ラストは最悪。気に入ったのは清水美砂のワンピース…

「スパイ・ゲーム」

50点。つまらない。泉本教子の宣伝用映画か?ジョイ・ウォン目当てで行った私はがっかりでした。予告編ではがんばっているジョイ・ウォンも時任三郎も、実際にはちょっとしか出てこないのだもの。

「暗黒神話」

70点。諸星大二郎の動いた絵を観たいという欲求は、ファンなら誰しもあると思う。思った以上に、原作の雰囲気は出ていたので満足。しかし、アニメにする意味がそれ以上にあるかというと、疑問である。

「あげまん」

55点。伊丹十三の悪い面が目一杯出ている感じ。宮本信子、津川雅彦共は思いっきりイヤラシく描かれていて、やになった。宮本信子=菩薩というイメージは「お葬式」、「マルサの女」などでは成功していても、今回は逆に不快感があるだけ。それに、宮本信子の…

「さわこの恋」

35点。風景、インテリア、料理、セリフ、演技すべての俗っぽさが嫌い。幼稚なストーリは問題外。斎藤慶子の初のベット・シーンって言うのは、ホントに話題になったの?

「櫻の園」

82点。傑作!私はこういう映画を待っていた。確かにいくつかの欠点はあるけど、私はこの映画を愛し続けるだろう。どのシーンも大事にしたい。中島ひろ子はすばらしい。つみきみほもよかった。なによりも、監督中原俊の才能に脱帽。今後に期待する。

「クライシス2050」

50点。こんなものをSF映画と言うなかれ。ラストの陳腐さは、歴史に残るほどひどい。日本が金を出して、ハリウッドで作ったものだが、金の無駄。シド・ミードもこんなもののデザインやらされてかわいそう。

「きんぴら」

68点。お正月映画らしく肩は凝らないけど、それほどよくもない。周りに翻弄される、風間トオルの三枚目が面白かった。

「女がいちばん似合う職業」

78点。主人公、桃井かおりはもうちょっとでやり過ぎという、ギリギリの線で雰囲気を作っていた。ヘタに従来の女刑事/探偵物のようなキャラクタを作らなかったのが成功している。この映画で、初めて橋爪功をいいと思った。

「ウルトラQザ・ムービー/星の伝説」

70点。所詮、実相寺とウルトラQは相入れないものなのかもしれない。日本人の起源という事を掘り下げるとこは面白かったが、あまりにも真面目すぎたのか。やっぱり、これはウルトラQじゃない。

「ゴールド・ラッシュ」

62点。原宿を作った男、そのストーリの雰囲気作りから失敗している。特に、南野陽子が一番雰囲気を壊している。音楽も話に溶け込んでいない。和泉聖治が作るのは、詰まらないのばっかり。

「遺産相続」

69点。本妻と内縁の妻の遺産をめぐる争いの、法律関係のデータ的なところだけ面白かった。どんでんがえし的な所は、イマイチ。

「浪人街」

70点。全体には不満な面が多くあるが、確かに殺陣はよかった。石橋蓮司の居合はすばらしくかっこ良かった。しかし、主役のポイントが不明確になり、全体にドラマが弱くなっている。勝新太郎はいい役を取っているように見えて、実は失敗している。

「バタアシ金魚」

75点。面白かった。カオル役の筒井道隆が原作のイメージに妙にマッチしていた。映画全体、原作の雰囲気をこれだけうまく出しているのは凄いと思う。

「宇宙の法則」

77点。父の家業を継ぐため、トップ・デザイナーをやめる主人公の古尾谷雅人、ボサっとした感じが映画に合っている。静かなドラマが心地よい。鳥越マリだけが、ちょっと浮いた感じだった。

「宇宙皇子」

58点。つまらない。映画になってない、まるでダイジェスト版みたい。すでに内容を知っている人が楽しむものなのか?