電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2002-01-02から1日間の記事一覧

「エンプティー・チェア」☆- The Empty Chair - Jeffery Deaver

ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳 文藝春秋「ボーン・コレクター」、「コフィン・ダンサー」に続くリンカーン・ライム・シリーズ第三弾。脊髄再生手術のためにノースカロライナを訪れたリンカーン・ライム、アメリアが女子大学生誘拐事件の捜査を依頼…

「暗号解読 ロゼッタストーンから量子暗号まで」- The Code Book - Simon Singh

サイモン・シン 新潮社ノンフィクションとしてはかなりな評判。一般解説向けの本だと思って甘く考えていたが内容はかなり濃い。歴史を追って単転置式暗号、換字式暗号といった単純な暗号化の方法から、戦争と暗号の関係、ヴィジュネル暗号、エニグマ暗号、暗…

「新版 今からわかるボケる人ボケない人」

フレディ松川 集英社文庫。タイトル通りの内容。職業別、性格別、家庭環境別のボケる度合い、もし親がボケたら、ボケない為には何をすべきか、など。簡単に言えば、何事にも興味を持って、趣味を持って、欲を持って、体を動かして、頭を働かせてという事か。…

「新解さんの謎」

赤瀬川源平 文春文庫。前半は「新解さんの謎」で文芸春秋に連載されたもの、後半は「紙がみの消息」で「諸君!」に連載されたもの。「新解さんの謎」は、新明解国語辞典の表現のオカシサを追求したもので、辞書による路上観察学的視点で赤瀬川っぽくて笑える…

「アンコール・ワット旅の雑学ノート」

樋口英夫 ダイヤモンド社。いつかは行きたいアンコール・ワットの本なので読み始めたけど、一般の観光本とはちょっと違ったマニアックな視点で面白い。著者は現在カメラマンであるが、ネパール・トリヴヴァン国立大学でヒンドゥーの図像学を学んでいる。アン…

「音の手がかり」☆- Sight Unseen - David Lorne

デイヴィッド・ローン平田敬訳新潮文庫舞台は冬のシカゴ、撮影中の事故で失明した元音響技師のスパイク(ジャック・ハーレック)の姪のジェイニイが誘拐される。鋭い聴覚を持ったスパイクは電話のわずかな音の手がかりから犯人を追いつめていく…。10年近く前に…

「音に向かって撃て」- Blind Man’s Bluff - David Lorne

デイヴィッド・ローン平田敬訳新潮文庫「音の手がかり」の誘拐事件から一年後。服役中の誘拐犯の一人スタークが脱獄。元シールズ隊員のスタークがその技術を駆使して、スパイク、デビーを追いつめる。「音の手がかり」を読んだついでに、シリーズ三部作を読…

「復讐の残響」- Blind Bage - David Lorne

デイヴィッド・ローン 平田敬訳 新潮文庫「音の手がかり」の捜査中に別件で逮捕されたバリターノ、出所すぐに相棒を射殺した元巡査部長ジャノウスキー(前二作で活躍)を殺害。精神障害で殺人に何のためらいもないバリターノの罠は、ハーレックにも迫る…。こう…

「オンデマンド出版の実力」

本とコンピュータ編集室編 トランスアート。少量印刷のオンデマンド印刷システムに関する様々な話題を集めた本。インターネットとの組み合わせ、新しい出版システムとして興味があるので読んでみた。紙の消費、環境問題という視点、業界全体がオンデマンド出…

「精神分析医シルヴィア」- Dangerous Attachments - Sarah Lovett

サラ・ラヴェット 相原真理子訳 扶桑社ミステリー主人公の精神分析医のシルヴィア・ストレンジが服役囚ルーカスの精神鑑定を行っているニューメキシコの刑務所、そこでは囚人の指、腕、鼻などが切り取られる異常な事件が続く。犯人と言われるジャッカルの正…