電子竹林:Blog

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「音の手がかり」☆- Sight Unseen - David Lorne

デイヴィッド・ローン平田敬訳新潮文庫舞台は冬のシカゴ、撮影中の事故で失明した元音響技師のスパイク(ジャック・ハーレック)の姪のジェイニイが誘拐される。鋭い聴覚を持ったスパイクは電話のわずかな音の手がかりから犯人を追いつめていく…。10年近く前に一回読んだ。リーンカン・シリーズ「ボーン・コレクターを読んだ時に、障害(四肢麻痺-盲目)、女性の相棒(アメリア-デビー)、専門知識(科学捜査-音響分析)と共通点を感じた。今回、「エンプティー・チェア」を読んだ機会に本書を再読。ニ度目でも楽しめる。障害を乗り越える精神力、専門分野の知識、スリリングな展開、シカゴの冬の寒さという障害、敵の意外な強さなど、エンターテイメントな味付け満載。リンカーン・シリーズのような、しつこいどんでん返しは無いけど、やっぱり面白い。