電子竹林:Blog

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「孤独の絆」 - No Way Home -

バディ・ジョヴィナッツォ監督脚本、ティム・ロス、ジェームズ・ルッソ、デボラ・カラ・アンガー。主人公の出所から映画は始まる。兄夫婦の元で肩身が狭い思いをしながら新生活を送る。昔の知り合いに会ったりケンカに巻き込まれたり、やがて兄弟の関係や、過去の事件の秘密が明らかになっていく。このあたりの興味の引きつけ方がうまいし、ラストの畳みかけ方が見事。しかし、なによりよかったのは主人公のティム・ロス。「グリッドロック」でも見事だったティムロス、事故により障害を負った弟を演ずる彼の演技が素晴らしい。無表情で無感情にも見える演技ではあるけれど、時々、その奥底の心理が見え隠れする所が凄い。