電子竹林:Blog

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「天使の囀り」

貴志祐介  角川書店。平成八年「ISOLA」が第三回日本ホーラー小説大賞長編佳作(「十三番目の人格<ペルソナ>-ISOLA-」に改題)、「黒い家」が第四回日本ホラー小説大賞受賞になった貴志祐介。面白いという事で勧められて借りて読む。貴志祐介の小説はこれが初めて。博識ではあるけど、知識の寄せ集めで小説書いているな、という気がするけど、それなりには面白いけど、後に残る所が少ない。ストーリ的には竜頭蛇尾、ラストの方はこじんまりと収束してしまっている。死恐怖症タナトフォビア、蜘蛛恐怖症、メサイア・コンプレックス、ドーキンス利己的な遺伝子」、新興宗教、大脳生理学など今風な話題を混ぜ混んでいる感じ。