電子竹林:Blog

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「神の鉄槌」- The Hammer of God - Authur C.Clarke

アーサー.C.クラーク、映画「ディープ・インパクト」の原案となった小説。原作としての映画化ではなく、アイデアを使っている原案程度の関係である。2109年、太陽に接近しつつある小惑星が八ヶ月後に地球に衝突するという。宇宙船「ゴライアス」が特殊任務で小惑星へ向かう。クラークは「宇宙のランデヴー」の冒頭でも隕石による惨劇を語っているし、「シヴァ神降臨」、ニーブン&パーネル「悪魔のハンマー」、映画「メテオ」など小惑星衝突の回避というのはネタ的には新鮮では無いけれど、22世紀の太陽系世界、イスラムキリスト教が結びついた電子の宗教クリスラム教などなど、クラークらしい正統的ハードSFの描写が楽しめる。