電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「バーバラ・ハリスの臨死体験」- Full Circlr/The Near-Death Experience and Beyond-

バーバラ・ハリス著、立花隆立花隆の名前に引かれて買ってしまったが、これはつまらなかった。立花隆は「脳死」や「臨死体験」を書いているので、それなりに期待したんだけど。ちょうど「天使の囀り」を読んだ直後だったので、臨死体験の本を読みたいと思っていたし。著者のバーバラ・ハリスは病室で二度の臨死体験から、国際臨死体験研究協会(IANDS)の活動に参加している。内容的には、その経過を辿っているんだけど、シャーリー・マクレーンの「アウト・オン・ア・リム」的なつまらなさ。自己の経験を一般化し、視野が狭い精神世界モノの典型。おまけにシャーリー・マクレーンもこの本もそうだけど、有閑マダムが精神世界に目覚めると新たなロマンスが必ず生まれるのは何故?もしかして、新手の恋愛小説??。この本の唯一の救いは、巻末の付録、コネティカット大学医学部精神科教授ブルース・グレイソン「臨死体験による科学的解説」。唯一、ここだけが科学の香が残っていてほっとする。