電子竹林:Blog

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「十三番目の人格-ISOLA-」

貴志祐介角川ホラー文庫。第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。多重人格もののホラー。主人公賀茂由香里は人の感情を読むとることが出来るエンパスであり、阪神大震災の被災者の精神的ケアを行っていた。そこで会った森谷千尋多重人格障害。彼女の治療に携わるうちに、強力な悪に出会う。実際の精神医学の世界でも米国では、やたらに多重人格と診断する事に批判が出てきている。小説でも、多重人格モノも随分と使い古されて来ている。そこにホラーの味を入れて、ある程度成功はしている。でも、ラストになるほど話が小さくなってしまって残念。