電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「バグズ・ライフ」- Bug’s Life -

ジョン・ラセター/アンドリュー・スタントン共同監督、音楽がランディ・ニューマンと、「トイ・ストーリー」のチーム。ホッパーの声にケヴィン・スペイシー。アリの国「アント・アイランド」では、毎年秋になると、悪役ホッパー率いるバッタたちに食べ物を奪われてしまう。働きアリのフリックは用心棒をつれてこようと都会に出るが、勘違いからサーカス一団を連れてきてしまう…。「イソップ物語」の「蝉と蟻たち/蟻とキリギリス」をひねった設定に、「七人の侍」をかけた様な物語(?)。でも、純粋にディズニーっぽい、正義、友情、愛、希望が満ちている。ストーリが非常に上手く出来ている。またCG技術が凄い。「トイ・ストーリ」に比べたら、格段にキャラクタの数は増えているし、対象が自然の描写と難しくなっているけど、それを乗り越えて予想以上の美しい映像を作っている。光の使い方、ライティング、カメラの移動、色の使い方と格段の進歩。今まで不可能だった映画的な手法がアニメで実現されているのが判る。アニメの新世代を感じる。ストーリのディズニー、映像のピクサーと素晴らしい仕事をしている。ストーリも映像も詰まらなかった「アンツ」とはえらい違い。