電子竹林:Blog

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「第三双生児」上 ☆- THe Third Twin - Ken Follet。

ケン・フォレット 佐々田雅子訳 新潮文庫大学のキャンパスで起ったレイプ事件。容疑者の無実を信じ、一卵生双生児の真犯人を追う心理学科助教授ジニー。遺伝子操作、科学捜査、インターネット、社会生物学(ソシオバイオロジー)と面白いネタを使っている。展開も、登場人物の描き方も見事。他の双生児がどうにもならない悪人なのに、自分は自分が作るというなんとも性善説的というか建設的な展開は能天気ではあるけれど、気分がいい小説ではある。ところで、一卵性双子であっても指紋が違うはず。ちょっとヘンではないか?