電子竹林:Blog

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「ゴードン・スミスのニッポン仰天日記」

荒俣宏訳解説、大橋悦子共訳 小学館。離婚問題から逃れるために東洋旅行に出たリチャード・ゴードン(1858-1918)。明治後期に日本を訪れた英国人博物学者の探訪記。没後90年を経て孫の手によって発見された絵入り、写真入り全八巻の日記を翻訳したもの。明治後期というのに江戸の生活が充分に感じられる。後半は日露戦争に突入して、その時代背景が判るのも面白い。ゴードン・スミスがヘンな部分に共感したり、同じ西欧人にヘンに反発するのが興味深い。