電子竹林:Blog

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「腐海」- Sea Change - James Powlick

ジェームス・ポーリック 古賀弥生訳 徳間書店舞台はカナダ西部、バンクーバー島付近と米国北西部のピュージェット湾。この海域で、ボートの男、貨物船の船員、浜辺の少女などが、神経麻痺や全身の出血で死亡。元米国海軍将校の海洋学者ガーナーは、その原因を原生生物の"フィステリア"では無いかと疑う…。バイオ的恐怖の「ホットゾーン」に、ジョーズ的な海の怖さを加え、さらに環境問題などをうまく取り込んでいる。まあ、面白いけど、人間の厚みや、物語の作り方がイマイチなのが残念。最近はプリオン炭疽菌とバイオ的な恐ろしさが実生活で感じられる様になってが、この人食い原生生物の「フィステリア」の怖さも凄い。検索してみると、実際アメリ東海岸で"フィステリア"による被害があったらしい。