電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「十二番目の天使」- The Twelbth Angel - Og Mandina

オグ・マンディーノ 坂本貢一訳 求龍堂ジョン・ハーディング、コンピュータソフトの大手ミレニアム社CEOが主人公。ジョンは愛する妻と一人息子を事故で失い自殺を考えていたが、親友ビルにリトルリーグの監督を依頼される。彼を救ったのは亡き息子に似た一人の少年ティモシー。フライは捕れず、バットはボールに当たらない。しかしティモシーは「決してあきらめない」という前向きな姿勢でチーム全体を引っ張っていく…。基本的にはいい話なんだけど、感動させようという意図がミエミエでちょっとうんざり。全体も一つのエピソードにはなっているけど、物語としては力不足。まあ、軽い読み物と言った程度。判りやすいという事ではいいんだけど。この訳者、精神世界モノの翻訳が多いのも気になるが、その他にはビジネスものばかりで小説の翻訳経験が少ない。文体はともかく、ところどころヘンな翻訳が多い、コルトガバメントを「政府モデル/コルト」なんて訳す必要ないし、レーバー・デーや、ブルペン、マフィンを注釈にする必要があるのか??