電子竹林:Blog

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「光の雨」

高橋伴明監督、立松和平原作、萩原聖人裕木奈江山本太郎、塩見三雀、大杉蓮。全共闘世代の樽見省吾(大杉蓮)により映画化される事になった連合赤軍事件を描いた「光の雨」。33歳の若手監督阿南満也(萩原聖人)はそのメイキングの監督をすることになる。役者は事件を知らない20代ばかり。極寒の知床でのロケが始まる…。映画中の役者が事件を、人物の心理を理解しようとしながら、同時に反発する部分が面白い。映画製作というクッションを一回置く事により、事件をより主観的に見られるという技法が効果的。山本太郎裕木奈江自己批判による恐怖政治なんか恐ろしかった。面白い映画だった。観客はいかにも一癖ありそうな全共闘世代に占められていたのが印象的。