電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ブラフマンの埋葬」

小川洋子。透明感のある文章で綴られた透明な物語。創作者の家の管理人が助けた、小動物のブラフマン。固有名詞が与えられるのはブラフマンのみ、登場人物すべてに名前が無く、リアルな描写も無く、印象派の曖昧な筆遣いの様に物語を語る。読み終わると物足りなさを感じたが、「博士の愛した数式」の後の、肩の力を抜いた作品として納得。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062123428/