ジェフリー・ディーヴァー、リンカーン・ライムのシリーズ第5弾。マンハッタンの音楽学校から始まる連続殺人。一流のマジシャンの容疑者を追いつめるために、ライムとアメリアらは若手マジシャンのカーラの力を借りる事に…。解説にもあるが、様々な世界を登場させる事により、上手くマンネリを回避している。今回はマジック。マジシャンの犯罪者は古今東西、多いがこれはリアリティがある(実社会でマジシャンの犯罪者って余り聞かないが??)。またマジックの上っ面だけの技術だけでなく、マジシャンがどう考えるかという思考の読み合いが話を面白くしている。犯罪者側の魅力は強いが、警察側の魅了はちょっと薄くなっているかもしれない。ところでライムの手術の話はどーなった??