電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「スペースシャトルの落日-失われた24年間の真実」

松浦晋也。「夏のロケット」(id:zom-1:20050928#p1)から続いてロケットもの。宇宙開発の夢であったはずのスペースシャトルが、実際にはコンセプトからの失敗であるとする、スペースシャトルに夢を持った世代としてはかなりのショッキングな内容のノンフィクション。貨客混載のオービター、翼を持つ事の無意味さ、人材と予算の浪費の悪循環、政治的/時代的背景、、チャレンジャー爆発(1986/1/28)とコロンビア空中分解(2003/2/1)の詳細、などなど。技術評価局が1989年にスペースシャトルの事故確率を1/50と出しているのもショック。大プロジェクトというものを考える上でも必読。

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