電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「自虐の詩」

堤幸彦監督、業田良家原作。宮城県気仙沼、母の顔も知らず父親は銀行強盗で捕まり貧乏と不幸な中で生まれ育った幸江。現在、幸江(中谷美紀)は大阪通天閣の近くのひなびたアパートで、乱暴者で酒飲みギャンブルに明け暮れるイサオ(阿部寛)と暮らしていた…。原作を映画化するとこんな話になるかなあ。ヒネリや不条理感やシュールさが感じられない。泣き笑いの安直なパターンだけど、演出が安ドラマっぽい。キャラ的には熊本さんが一番良かった。堤幸彦は今年「大帝の剣」(id:zom-1:20070420#p1)、「包帯クラブ」(id:zom-1:20070915#p1)に続いて三作め。「包帯クラブ」意外はイマイチ。2006年以降毎年三本撮っていてやや粗製濫造な印象がある。来年の「20世紀少年」が心配だ、ファンが許さないだろうなあ。

http://www.jigyaku.com/index.html